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開業・起業のホームページ制作は最低限でいい?費用と作る時期をプロが解説

開業の準備は、やることが山ほどあります。物件、内装、仕入れ、許認可、開業届、名刺。そこにホームページが加わると、正直どこから手を付ければいいのか分からなくなりますよね。

私がよくいただくのは、こういうご相談です。

「検索して調べたときに、自分のところのサイトが出てこないと信用されない。だから作っておきたい。ただ、開業資金に余裕はないので、低価格でサクッと作りたい」

この感覚は、とても正しいと思っています。
ただ、調べてみると「集客できるホームページを作りましょう」「相場は20万円から70万円」といった情報ばかりが出てきて、開業前の身には重すぎる。そこで止まってしまう方が多いんです。

本記事では、Web制作歴10年以上の筆者が、開業・起業のホームページ制作について解説します。どこまで作れば十分なのか、何を先に決めておくべきか、いくらかかるのか、そして急いで作らなくてよいケースまで、順番に見ていきましょう。

なお、開業準備で手が回らないという方は、サブスク型の格安 Web制作サービスのホームページできるくんもご検討ください。素材づくりから公開後の更新まで、まとめてお任せいただけます。

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開業・起業のホームページが必要なのは、まず信用を得るため

開業・起業のタイミングでホームページが必要な理由は、まず信用を得るためです。

新しく始めた事業は、相手から見れば「何をしている会社なのか分からない」状態からスタートします。実績も知名度もまだない。その空白を埋めるのが、ホームページの最初の仕事です。

具体的には、2つの場面で効いてきます。

顧客に、何をしている会社かを伝える。
名刺を渡した相手や、知人から紹介された人は、ほぼ確実に屋号や社名で検索します。そこで何も出てこないのと、1ページでも出てくるのとでは、相手の受け取り方がまったく違います。「ちゃんとやっている会社なんだな」と思ってもらえるかどうかの分かれ目になります。

取引先の与信確認に応える。
法人や金融機関と取引を始めるとき、相手の担当者は会社の実在と事業内容を確認します。会社名で検索して情報が出てこないと、確認する手段がありません。相手によっては、それだけで話が進みにくくなることもあります。

ホームページのメリットは、信用のほかにも「事業内容を理解してもらえる」「集客につながる」「採用につながる」と複数あります。ただ、開業直後にまず必要になるのは信用です。

開業・起業でホームページがない場合とある場合の、検索結果の見え方を比べた図

メリットの全体像はホームページ制作のメリットとデメリットで詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

開業時に本格的なホームページを作らなくていい理由

開業・起業のタイミングで、集客用の本格的なホームページを作る必要はありません。まずは信用を得られる最低限のものを用意して、売上が立ってから育てていく。これで十分だと考えています。

理由は3つあります。

理由その①:集客の成果は作り込みと運用の量に比例すること。
検索から人を集めようとすると、ページ数も原稿も写真も必要になります。公開してからも、記事を追加したり、内容を見直したりする作業が続きます。
開業前は、載せる実績もなければ、運用に回す時間もありません。いちばん条件が悪いタイミングで、いちばん高い買い物をすることになってしまいます。

理由その②:信用は最小構成でも得られること。
検索した相手が確認したいのは、実在するのか、何をやっているのか、連絡が取れるのか。この3つです。ページ数を増やしても、この3つが伝わる度合いはあまり変わりません。

理由その③:後からページを足せること。
最初に作り込んでも、開業してみると打ち出したい内容が変わることはよくあります。最小構成で公開して、固まってきたものから足していくほうが、かけたお金が無駄になりにくいです。

開業・起業時のホームページの最小構成

信用を得るという目的なら、必要なのはこれくらいです。

  • 屋号・法人名
  • 何をしている事業なのか
  • 提供している商品・サービス
  • 連絡先
  • (店舗があれば)所在地・営業時間

ページ数でいうと、1〜5ページ程度に収まります。1ページにまとめても成立しますし、起業時にパンフレット代わりのホームページを作るなら5ページ前後が目安です。

ホームページを作っただけで効くのは信用。集客と採用は運用してから、を示した比較図

ただし、安く作ることだけを考えて、目的に直結する部分まで削ってしまうと本末転倒です。

開業・起業でも、ホームページを何のために作るかは先に決める

安く作る場合でも、目的だけは先に決めておきましょう。

理由は、狙うものが変われば、かける金額も作り方も変わるからです。目的が決まっていないと、見積もりを見ても高いのか安いのか判断できません。

開業時は「信用を得るために作る」と決めてしまうこと自体が、立派な目的設定です。逆に「デザインを今風にしたい」等は目的ではなく手段。ここを取り違えると、お金をかけても成果につながりません。

そして、1つのサイトに目的を詰め込みすぎないこと。信用も集客も採用も、と欲張ると軸がぶれて、判断が「なんとなく好き」の主観論になってしまいます。開業時は1つに絞るのがおすすめです。

目的の決め方はなぜサイトの目的を明確にする必要があるのか、狙うメリットで金額がどう変わるかはホームページ制作のメリットとデメリットで解説しています。

開業前に揃っていなくても、後から足せるもの

「写真がない」「実績がない」という理由で、ホームページ制作を先延ばしにする必要はありません。

開業前に決まっていないと作れないものは、実はそれほど多くないんです。屋号と事業内容さえ決まっていれば、形にはなります。

内容
決まっていないと作れない屋号・法人名/何をする事業なのか
後から足せる電話番号/店舗・商品の写真/実績・お客様の声/料金表の詳細/スタッフ紹介

電話番号は、決まってから追加すれば問題ありません。店舗の写真も、内装が仕上がってから撮って差し替えれば大丈夫です。実績やお客様の声にいたっては、開業前に持っている人のほうが少ないはずです。つまり「揃ってから作る」ではなく、「作ってから揃える」で問題ありません。

写真も文章も用意できない場合

素材を自分で用意するほど費用が下がるのは事実です。写真を自社で用意するかどうかで、数万円から20万円ほど変わることもあります。ただ、開業前にその時間が取れるかは別の話です。撮影のために店舗の仕上がりを待って、文章を考えて、というのは、物件や仕入れと並行してやるには重い作業。

素材づくりごと引き受けてくれる会社を選ぶ、という考え方もあります。当社のホームページできるくんは、画像素材や文章の作成もあわせてご依頼いただけます。公開後のテキストや写真の差し替えにも制限がないので、開業後に材料が揃ってから足していく形にも向いています。

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開業・起業のホームページ制作にかかる費用

開業時のホームページは、月額数千円からでも形にできます。金額の差は、どこまで作り込むかで決まります。信用を得ることが目的なら、その作り込みの多くは必要ありません。

開業向けのパックプランを用意している制作会社もあります。初期費用が数万円、月額が数千円という設定が多く、開業資金を圧迫しにくい形になっています。

料金体系は3つに分かれる

金額を比べるときは、まず料金体系の違いを押さえておくと分かりやすいです。

特徴
買い切り型制作費を1回払って終わり。月額はかからない。修正回数に上限があることが多い
初期+月額型初期費用を抑えて、毎月支払っていく。保守やサポートが含まれることが多い
完全月額型初期費用は0円で、月額のみ。初期費用のコストを月額に按分しているイメージ

どれが優れているという話ではなく、支払い方が違うだけです。開業直後は手元の資金を残しておきたいので、初期費用が軽い型が選ばれやすい傾向があります。

安さの理由は2つに分かれる

同じ「格安」でも、安くなっている理由は2種類あります。

工数を削っている場合。
素材は自分で用意する、修正は2回まで、公開後は自力で運用する。削られた作業が、そのまま発注する側に移ってきます。

工数を圧縮している場合。
制作の一部を自動化するなどして、手間そのものを減らしている形です。この場合は発注する側の負担は増えません。

安いかどうかだけでなく、何を削って安くしているのかを聞いてみてください。開業前で時間がないなら、自分に作業が戻ってくる形は避けたほうが無難です。

費用の詳しい中身はホームページ制作は5万円・10万円でどこまでできる?で解説しています。

開業日にホームページを間に合わせる進め方

開業前はバタバタしていて、なかなかホームページにまで気が割けない方も多いと思います。ここではそういう方に、どれくらいの期間がかかるかを説明します。

制作期間は、ページ数と作り込みの量で変わります。ページ数が少なく、素材を制作会社に任せる形であれば、数日〜数週間で公開できるケースもあります。

開業・起業のホームページ制作にかかる期間の目安

作り方と規模によって、公開までの期間はかなり変わります。開業日から逆算するときの目安として、パターン別にまとめました。

作り方・規模公開までの目安開業日の何日前に動き出すか
1ページ・ツールを使って自分で作る数日〜2週間1ヶ月前
1ページ・制作会社に依頼する2週間〜1ヶ月半2ヶ月前
3〜5ページ・制作会社に依頼する1〜2ヶ月3ヶ月前
10ページ前後・オリジナルデザインで作る2〜3ヶ月4ヶ月前
撮影や取材を入れる、予約などの機能を付ける3ヶ月以上半年前

サービスによっては、1ページであれば10日前後で公開できるものもあります。開業日が迫っている場合は、ページ数を絞って先に出す形を検討してみてください。

開業前にやること、開業後にやること

時期やること
開業前屋号・事業内容・提供するサービスを言葉にする/ドメインを決める/連絡先を用意する
開業後写真を撮って差し替える/実績・お客様の声を足す/料金表を詳しくする

ホームページは開業前には「決まっているものだけで一度公開してしまう」。この割り切りができると、ぐっと楽になります。

急ぎで公開したい場合の考え方はホームページ制作を短納期で実現する方法にまとめています。

開業・起業のホームページは自分で作るか、外注するか

無料や低価格のツールを使えば、費用はかなり抑えられます。ただ、開業前の時間は物件の準備や仕入れ、許認可の手続きと取り合いです。ホームページに数日を使えるかどうかは、人によって答えが変わります。

ホームページ自作or外注向いているケース
自分で作る開業まで時間に余裕がある/パソコン作業が苦にならない/載せる内容が少なく1ページで足りる
外注する開業準備で手一杯/写真や文章を用意する時間がない/取引先に見られる前提で体裁を整えたい

どちらが正しいという話ではありません。開業準備の中で何に時間を使うかを決める、という順番で考えると迷いにくいです。

依頼先を選ぶときの見方はホームページ制作会社の選び方で解説しています。

開業・起業でも、急いで作らなくてよいケース

開業したからといって、全員がすぐに作る必要はありません。正直にお伝えすると、後回しでいいケースもあります。

理由は、検索されない事業では、信用の器としての効果が出にくいからです。

たとえば、こういう場合です。

  • 屋号や事業内容がまだ固まっていない。この段階では、そもそも作れません
  • 完全紹介制で、既存の取引先だけで回っている
  • 開業直後の予定が知人からの依頼で埋まっていて、検索から来る接点がない

ただ、ひとつだけ気をつけていただきたいことがあります。「落ち着いてから作ろう」と思っていても、その落ち着くタイミングはなかなか来ません。開業して事業が回り始めると、今度は目の前の仕事で手一杯になります。いま作らないと決めるなら、いつ見直すかも決めておくのがおすすめです。

私のお客様でも、あまりに開業の前段階でまだやることが決まっていないケースは「まだホームページはいらないと思いますよ」とお断りしたこともあります。

ホームページは開業後に育てていく

信用を得るためのホームページができたら、次は少しずつ育てていきます。集客や採用につながるメリットは、作り込みと運用があって初めて出てくるものです。逆に言えば、開業後に材料が増えてくれば、そこから伸ばしていけます。

やることはシンプルです。店舗や商品の写真を撮って差し替える。実績やお客様の声が出てきたら足す。よく聞かれる質問をページにする。売上が立ってきたタイミングで、集客を目的とした作りに広げるかを検討する。

ホームページは作って終わりではなく、公開してからがスタートです。

効果が出る会社と出ない会社の違いはホームページ制作のメリットとデメリットで詳しく書いているので、育てる段階に入ったらぜひ読んでみてください。

まとめ

本記事では、開業・起業のホームページ制作について解説しました。

  • 開業・起業でまず必要になるのは信用。顧客に事業内容を伝え、取引先の与信確認に応えるため
  • 集客用の本格的なサイトは、開業のタイミングで作らなくてよい
  • ただし、何のために作るかだけは先に決める。1つのサイトに目的を詰め込まない
  • 電話番号・写真・実績・お客様の声は後から足せる。揃ってから作る必要はない
  • 費用は初期費用だけでなく総額で見る。安さの理由が「工数を削っている」のか「圧縮している」のかを確認する

開業時のホームページは、最低限でかまいません。まず信用の器を用意して、売上が立ってから育てていく。この順番のほうが、お金も時間も無駄になりにくいと考えています。

そして、安く作る場合こそ目的を先に決めてください。目的が決まっていれば、どこを削ってよくて、どこを残すべきかが見えてきます。

「開業準備で手が回らない」「予算はかけずに、それなりの体裁で作っておきたい」という方には、専任担当がまるっと対応するホームページできるくんが向いています。開業日に合わせて公開したいというご相談も承っています。

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岩田 真
株式会社できるくん代表取締役2015年にWeb制作会社として株式会社ユーティルを設立。Webディレクター・営業担当として、3年で上場企業を含む50社以上のホームページ制作に従事。2018年よりWeb制作会社をマッチングするプラットフォーム「Web幹事」を設立、2025年に老舗PEファンドに事業売却。現在はAIを活用した中小企業支援を行っています。

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