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【図解】ホームページ制作の流れをプロが解説。工程の進め方・期間の目安・発注者がやること

初めてホームページ制作を依頼するとき、「何から手をつければいいのか分からない」と感じていないでしょうか。

ホームページ制作は、複数の工程を順番に踏んでいく大きなプロジェクトです。全体の流れを知らないまま進めてしまうと「思っていたものと違う」「公開予定に間に合わない」といった手戻りや、想定外の追加費用が発生しがち。

逆に流れさえ把握しておけば、各工程で自分が何を準備し、何を判断すればよいかが見えてきます。
本記事では、Web制作歴10年以上の筆者が、ホームページ制作の流れを工程ごとに、進め方・期間の目安・発注者がやることまで解説します。
これから制作会社に依頼する方が、安心して第一歩を踏み出せる内容です。

なお、近年はAIツールの浸透により、デザイン案の生成や原稿作成、コーディング補助などが進み、制作にかかる期間は以前より短くなってきています。本記事の期間の目安も、その前提で読み進めてください。

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ホームページ制作の流れ全体像【7工程】

ホームページ制作は、大きく分けると以下の7つの工程で進みます。

ホームページ制作の7工程
  1. 依頼前の準備(目的・予算・スケジュールの整理)
  2. 制作会社の選定・依頼(探す→問い合わせ→見積もり→契約)
  3. 企画・設計(コンセプト整理・サイトマップ・要件定義)
  4. デザイン(見た目のデザイン制作)
  5. 開発・実装(コーディング・CMS構築)
  6. テスト・公開(動作確認→本番公開)
  7. 公開後の運用(更新・分析・改善)

この流れを最初に押さえておくことが重要です。なぜなら、各工程は前の工程の決定を土台にして進むため、後工程での「やっぱり変更したい」が大きな手戻りと追加費用につながるためです。

具体的には、デザインが固まった後に「ページ構成を変えたい」となると、設計からやり直しになり、数週間単位で公開が遅れることも珍しくありません。各工程で丁寧に合意を取っていくことが、結果的に最短ルートになります。

まずは「自分は今どの工程にいるのか」を意識できるよう、全体マップを頭に入れておきましょう。

【制作前】依頼前に準備しておく3つのこと

制作会社に問い合わせる前に、発注者側で準備しておきたいことが3つあります。

ここを準備しておくほど、制作会社からの提案や見積もりの精度が上がります。要望が曖昧なまま依頼すると、制作会社は不確実性を見込んだ「予備費」を見積もりに上乗せせざるを得ません。つまり、準備の手間が、そのまま費用とスピードに直結するのです。

逆に、個人的な経験からもしっかり準備している顧客は、制作会社に優遇されやすいです。「このお客さんはいい顧客だ!」と思ってもらえることが良いサービスを引き出す一つのコツになります。

目的を言語化する

最初にやるべきは、「何のためにホームページを作るのか」を言葉にすることです。

ここが曖昧だと、後のデザインや構成の議論が「なんとなくこっちがgood」という主観のぶつかり合いになり、プロジェクトが迷走します。

具体的には、「誰に(ターゲット)」「何を(伝えたいこと)」「どうしてほしいか(問い合わせ・購入・採用応募など)」の3点をセットで決めておきましょう。たとえば「採用したい20代の求職者に、職場の雰囲気を伝えて、エントリーしてもらう」というレベルまで具体化できると理想的です。

予算の目安を持つ

次に、おおよその予算感を決めておきます。予算が決まっていないと、制作会社も最適なプランを提案できず、見積もりの比較も難しくなるためです。

「いくらが適正か分からない」という場合は、後述の費用相場を目安にしてください。きっちりした金額でなくても、「○○万円前後まで」という上限の目安があるだけで、話がスムーズに進みます。

公開希望時期(スケジュール)を決める

3つ目は、いつ公開したいかを決めておくことです。ホームページ制作には一定の期間がかかるため、「来月の展示会に間に合わせたい」といった希望があるなら、逆算して早めに動く必要があります。

希望時期を伝えておけば、制作会社も体制を組みやすく、間に合うかどうかを早い段階で判断できます。

✅ 依頼前の準備チェックリスト

  • [ ] 目的を「誰に・何を・どうしてほしいか」で言語化した
  • [ ] 参考にしたいサイト(好きなデザイン・構成)をいくつか挙げた
  • [ ] 予算の上限の目安を決めた
  • [ ] 公開したい時期を決めた
  • [ ] 掲載したい情報・素材(写真・原稿)のあてをつけた

【発注フェーズ】制作会社の選定〜契約の流れ

準備が整ったら、制作会社を選んで契約するまでのフェーズに入ります。多くの記事では制作工程の前置き扱いになりがちですが、ここは発注の成否を左右する重要な工程なので、独立して丁寧に進めましょう。

制作会社を探す・リストアップする

まずは候補となる制作会社をいくつか探します。1社だけで決めてしまうと、提案内容や金額が妥当かどうかを判断できないためです。

検索や比較サイト、知人の紹介などで、まずは3〜4社ほどを候補に挙げましょう。その際、「自社と近い業界の制作実績があるか」を一つの目安にすると、精度の高い提案を受けやすくなります。

問い合わせ・ヒアリング(要望整理)

候補が決まったら問い合わせをし、ヒアリングを受けます。ここで準備フェーズで整理した「目的・予算・時期」を伝えることで、各社が同じ前提で提案を作れるようになります。

要望が複雑な場合は、それらを1枚にまとめたメモ書きを用意すると、各社からの提案の質が揃い、比較しやすくなります。

見積もり・提案を比較する(相見積もり)

複数社から見積もりと提案を受け取り、比較検討します。

【これ重要!】金額だけで選ぶのは危険です。極端に安い見積もりには、必要な工数が削られているといった理由が隠れていることが多いためです。

「金額」「提案内容が目的に合っているか」「担当者とのやり取りがスムーズか」の3点を総合的に見て判断しましょう。個人的に最終的にプロジェクトを一緒に進めるのは「」だと考えています。担当者との相性が最も重要な選定事項です。

契約・発注

依頼先が決まったら、契約を結んで正式に発注します。契約時には、料金に含まれる範囲・納期・公開後の保守対応などを必ず確認しておきましょう。ここを曖昧にすると、後から「これは別料金です」というトラブルになりかねません。

【制作フェーズ】企画から公開までの工程

契約後、いよいよ実際の制作が始まります。ここでは各工程で「やること」「期間の目安」「発注者がやること」をあわせて見ていきましょう。

制作フェーズの流れと期間

企画・設計|期間の目安:2週間〜1ヶ月

最初の工程が、企画と設計です。

ここはホームページ全体の「設計図」を作る工程であり、最も重要なフェーズと言っても過言ではありません。家を建てる前に図面を引くのと同じで、ここが曖昧だと後の工程すべてがぶれてしまうためです。

具体的には、目的・ターゲット・コンセプトを固めたうえで、サイトマップ(サイト全体のページ構成図)ワイヤーフレーム(各ページのどこに何を置くかの配置図)、必要な機能をまとめた要件定義を作成します。

発注者は、提示された構成が目的に合っているかをこの段階でしっかり確認しましょう。デザインが進んだ後の構成変更は大きな手戻りになるため、ここでの合意がカギです。

デザイン制作|期間の目安:2〜4週間

設計をもとに、実際の見た目をデザインしていく工程です。

ワイヤーフレームに色・画像・フォントを乗せ、ブランドの世界観を表現していきます。最近はAIによるデザイン案生成も活用され、初稿が出るまでのスピードが上がっています。

発注者は、トップページなど主要ページのデザイン案を確認し、「ブランドイメージと合っているか」「ターゲットに刺さるか」という観点でフィードバックを返します。「なんとなく好き・嫌い」ではなく、目的に照らして判断するのがポイントです。

開発・実装|期間の目安:0.5〜1.5ヶ月

確定したデザインを、実際に動くホームページにしていく工程です。

ここでは、デザインをブラウザで表示できるようにするコーディングや、自社で更新できるようにするCMS(コンテンツ管理システム)の構築などを行います。AIによるコーディング補助の普及で、この工程も短縮が進んでいます。

発注者は、掲載する原稿や写真などの素材をこのタイミングまでに揃えておくとスムーズです。素材の提供が遅れると、ここで制作がストップしてしまいます。

テスト・公開|期間の目安:1〜2週間

実装が終わったら、公開前のテストを行い、問題がなければ本番公開します。公開後の不具合は信頼を損なうため、事前のチェックは欠かせません。

具体的には、パソコン・スマートフォンなど複数の環境で、表示崩れ・文字化け・リンク切れ・問い合わせフォームの送信・ページの表示速度などを確認します。発注者も「制作会社がやっているはず」と任せきりにせず、実際の利用者の目線で必ず確認しましょう。問題がなければ、本番環境へ反映して公開します。

公開後の運用|継続

ホームページは、公開して終わりではありません。公開してからがスタートです。作っただけではサイトから問い合わせがガンガン来るということは考えにくいです。

公開後は、情報の更新、アクセス解析による効果測定、改善(リライトやページ追加)を継続的に行いましょう。地道な運用こそが、投資したコストを回収する近道です。

ホームページ制作の期間の目安【一覧】

ここまで各工程で触れた期間を、一覧でまとめます。全体像として把握しておきましょう。

工程期間の目安発注者の主な関与
① 依頼前の準備数日〜2週間目的・予算・時期の整理
② 制作会社の選定・依頼2〜4週間候補選び・問い合わせ・相見積もり・契約
③ 企画・設計2週間〜1ヶ月構成の確認・合意
④ デザイン2〜4週間デザイン案の確認・FB
⑤ 開発・実装0.5〜1.5ヶ月原稿・写真など素材の提供
⑥ テスト・公開1〜2週間動作・表示の最終確認
⑦ 公開後の運用継続更新・効果測定・改善

全体では、小規模なサイトで約2〜3ヶ月、中〜大規模なサイトで約4〜6ヶ月が一つの目安です。ただし前述のとおり、AIツールの活用により、この期間は年々短くなってきています。

数ページ程度のミニマムなホームページなら1ヶ月で終了させることも可能です。お急ぎの場合は、その旨を制作会社に早めに相談してみましょう。

各工程で「発注者がやること」一覧

「制作会社に任せれば全部やってくれる」と思われがちですが、発注者側の対応が滞ると、そこで流れが止まってしまいます。各工程で何をすればよいかを、一覧で確認しておきましょう。

工程発注者がやること準備しておくもの
準備目的・予算・時期を決める参考サイト、社内の合意
選定・依頼候補選定・要望伝達・見積もり比較RFP(あれば)、質問リスト
企画・設計構成・サイトマップの確認と合意掲載したい情報の洗い出し
デザインデザイン案の確認・フィードバックロゴ、ブランドカラー、写真素材
開発・実装原稿・画像など素材の提供テキスト原稿、写真、図版
テスト・公開複数端末での最終確認確認担当者の時間確保
運用更新依頼・効果測定更新体制、分析ツール

特に「素材の提供」と「社内での確認・意思決定」は、発注者しかできない仕事です。ここを早めに動かすことが、スケジュールを守る最大のコツです。

ホームページ制作の費用相場

流れとあわせて気になるのが費用ではないでしょうか。規模別のおおよその相場は以下のとおりです。

サイトの規模費用相場の目安
小規模(数ページ・名刺代わり)〜50万円程度
中規模(コーポレートサイト)50〜150万円程度
大規模(集客・機能要件あり)150万円以上

費用は目的や機能によって大きく変動します。詳しい内訳や費用を抑えるコツは、別記事でくわしく解説しています。

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ホームページ制作のスケジュールが遅れる・止まる主な原因

「公開予定に間に合わなかった」というケースの多くは、実は制作会社側ではなく、発注者側の対応で流れが止まっていることが少なくありません。あらかじめ「止まりやすいポイント」を知っておきましょう。

代表的な原因は以下のとおりです。

  • 素材(写真・原稿)の提供が遅れる:実装工程で必要な素材が揃わず、制作が待ち状態になる。
  • 社内の確認・意思決定が遅れる:デザインや構成の承認に時間がかかり、次の工程に進めない。
  • 要件の後出し:制作が進んだ後で「この機能も追加したい」となり、設計からやり直しになる。
  • フィードバックの抜け・曖昧さ:「いい感じにして」など曖昧な指示で、修正が何度も往復する。

残念ながらこれまでの経験から、ホームページ制作のスケジュールが遅れるほとんどの原因は顧客の対応遅れです。そのため制作会社に丸投げするのではなく、発注者も主体的に動くことで、流れは驚くほどスムーズになります。

逆に制作会社が原因でスケジュールが遅れることもしばしばあります。その場合はいつまでに、何をやるかを明確にしておくことが重要です。制作会社が少しいい加減だなと感じたらスケジュールを明確に出させるようにしましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. ホームページ制作はどのような流れで進みますか?

A. 「①依頼前の準備 → ②制作会社の選定・依頼 → ③企画・設計 → ④デザイン → ⑤開発・実装 → ⑥テスト・公開 → ⑦公開後の運用」の7工程で進むのが一般的です。前の工程の決定を土台に次へ進むため、各工程での確認・合意が重要になります。

Q. 依頼してから公開までの期間はどれくらいですか?

A. 数ページのミニマムなサイトで1ヶ月、小規模なサイトで約2〜3ヶ月、中〜大規模で約4〜6ヶ月が目安です。近年はAIツールの活用で短縮傾向にあり、お急ぎの場合は制作会社に相談すると対応できることもあります。

Q. 依頼してから公開までに、発注者は何をすればいいですか?

A. 主に「目的・予算・時期の決定」「構成やデザインの確認と合意」「原稿・写真など素材の提供」「公開前の最終確認」です。特に素材の提供と社内の意思決定は発注者にしかできないため、早めの対応がスケジュール厳守のカギになります。

Q. 個人や小規模事業者でも依頼できますか?

A. もちろん可能です。小規模なサイトであれば費用・期間ともに抑えられるプランもあります。まずは目的と予算を整理して、制作会社に相談してみましょう。

まとめ:流れを押さえれば、ホームページ制作は怖くない

ホームページ制作の流れを、7つの工程で解説しました。最後にポイントを振り返ります。

  • 全体は7工程(準備→選定・依頼→企画・設計→デザイン→開発・実装→テスト・公開→運用)
  • 最初に「目的の言語化」をしておくと、すべての工程の判断軸になる
  • 発注者の準備と素早い意思決定が、費用とスピードを左右する
  • 公開してからがスタート。運用・改善でこそ成果が出る
  • AIの浸透で、制作期間は以前より短くなってきている

流れさえ理解していれば、初めてのホームページ制作も決して怖いものではありません。大切なのは、制作会社に丸投げせず、要所で主体的に関わることです。

「自社だけで進められるか不安」「流れを相談しながら任せたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。目的の整理から公開後の運用まで、御社に合った進め方をご提案します!

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shin.iwata
株式会社できるくん代表取締役2015年にWeb制作会社として株式会社ユーティルを設立。Webディレクター・営業担当として、3年で上場企業を含む50社以上のホームページ制作に従事。2018年よりWeb制作会社をマッチングするプラットフォーム「Web幹事」を設立、2025年に老舗PEファンドに事業売却。現在はAIを活用した中小企業支援を行っています。

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