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ホームページ制作の打ち合わせで聞くべきことは?聞かれる内容と準備をプロが解説

「来週、制作会社との打ち合わせが入っている。でも、何を聞かれるのか分からない」

そう思ってこの記事にたどり着いた方が多いのではないでしょうか。初回のヒアリングで専門用語を並べられても答えられないかもしれない、というのが正直なところだと思います。

先に結論をお伝えします。打ち合わせは、当日うまく話せるかどうかより「何を用意して行くか」でほぼ決まります。そして準備は、制作会社のためではなく自分のためになります。

本記事では、Web制作歴10年以上の筆者が、ホームページ制作の打ち合わせについて解説します。制作会社に聞くべきこと、打ち合わせで聞かれること、持っていくもの、そして準備しておくと何が返ってくるのかまで順番に見ていきましょう。

なお、「打ち合わせの準備そのものを任せたい」という方は、サブスク型の格安 Web制作サービスのホームページできるくん(月額数千円〜)もあわせてご検討ください!

打ち合わせで最初に押さえておきたい考え方

まず、打ち合わせに対する見方を少し変えておきましょう。 打ち合わせは「話を聞く場」ではなく、「プロジェクトを前に進める場」です。

多くの方が「プロに相談すれば正解を教えてもらえる」と考えて、手ぶらでヒアリングに臨みます。ただ、制作会社はあなたの会社のことを何も知りません。どんな商品を扱っていて、誰に売りたくて、いま何に困っているのか。そこが分からないままでは、提案のしようがないんです。

だから打ち合わせのゴールは、話し合うことではありません。その日のうちに何かを決めて、次の工程を動かすことです。逆に言えば、何も決まらないまま「持ち帰って検討します」で終わった打ち合わせは、その分だけプロジェクトが止まったことになります。

私自身の経験から言っても、ホームページ制作の成否は、作っている最中ではなく見積もりや発注の段階でほぼ半分が決まります。最初のヒアリングでどこまで決められたかで、後の手戻りがまったく違ってきます。

この記事が扱う「打ち合わせ」について

なお、ホームページ制作の打ち合わせは大きく2種類に分かれます。

ひとつは、依頼先を決める前後に行う提案前のヒアリングです。もうひとつは、受注後に制作を進めながら行う定例ミーティングです。 「何を聞かれるんだろう」と不安になるのは前者のヒアリングなので、本記事ではそちらを中心に解説します。受注後の進め方は案件の規模によってまったく変わるため、ここでは深く触れません。

打ち合わせの回数についても、案件の状況によって大きく異なります。「必ず3回」といった決まりはないと考えてください。

打ち合わせ(ヒアリング)で聞かれること

では、ヒアリングで実際に何を聞かれるのか。ほぼ以下の8項目に集約されます。制作会社が提案と見積もりを出すために、どうしても必要な情報だからです。

聞かれることどう答えればいいか
ホームページを作る目的「問い合わせを増やしたい」など、達成したい状態で答える
ターゲット(誰に見せたいか)業種・規模・役職など、具体的に
事業内容や強み会社案内やパンフレットを渡せば十分
必要なページと機能分からなければ「今あるもの」を見せて相談でよい
デザインの好み参考サイトを3〜5件見せる。言葉で説明するより速い
予算と公開したい時期上限を伝えて構わない
サーバー・ドメインの現状分からなければ「分からない」でよい。調べてもらえる
社内の窓口と決裁者窓口は一人に決めておく

答えられない項目があっても問題ありません。 むしろ分からないことを分からないと言うほうが、あいまいなまま進んで後で食い違うより安全です。

窓口は一人に決めておきましょう。 社内の複数の方からそれぞれ別の指示が飛ぶと、制作は確実に混乱します。誰が窓口で、最終的に誰が決めるのか。ここが決まっているだけで進行がスムーズになります。

予算は隠さないほうが得です。 「いくらまで出せるか分からないので、まず見積もりだけ」という伝え方をよく見かけますが、これはあまりおすすめしません。制作会社からすると「本当に作るのか分からない相手」になってしまい、本気の提案も値引きも出てこなくなります。「作ると決めている。その上でこの予算に収めたい」と伝えるほうが、結果的にいい条件を引き出せます。

打ち合わせに持っていくもの

次に持ち物です。先ほどのヒアリング項目に沿って用意しておけば十分で、ここで大事なのは、手ぶらで行かない。ただし作り込む必要もないということです。

打ち合わせに持っていくもの。会社案内・パンフレット、参考サイト3〜5件、載せたいページの手書きメモ、使いたい写真・原稿のあて、アクセス解析の閲覧権限
持っていくもの補足
会社案内・パンフレットすでにあるものでよい。作り直さなくてよい
参考サイト3〜5件「好き」と「嫌い」の両方あると精度が上がる
載せたいページの手書きメモエクセルでも手書きでもよい
使いたい写真・原稿のあてあるかないかを伝えるだけでよい
既存サイトのアクセス解析の閲覧権限リニューアルの場合

手書きメモはきれいに作らなくて大丈夫です。 どのページに何を載せたいかをまとめた図をワイヤーフレームと呼びますが、これはエクセルでも手書きでもまったく問題ありません。整った資料である必要はなく、あるだけで確認にかかる時間が減ります。

迷ったら出してください。 「これは関係ないかな」と思う社内資料ほど、制作側にとっては手がかりになります。営業資料、過去のチラシ、お客様アンケート。渡せる情報が多いほど提案の精度は上がります。出しすぎて困ることはまずありません。

写真と原稿のあてだけは早めに考えておきましょう。 制作が止まる原因として、原稿と写真素材の準備はいつも上位に来ます。デザインが決まってから素材を作り始めると、そこで開発が止まってしまいます。この段階では「用意できそうか」が分かるだけで十分です。

リニューアルの場合は、既存サイトのアクセス解析を見られるようにしておくと提案の質が変わります。提案の準備期間だけでも閲覧権限を渡してもらえると、感覚ではなく数字で課題を指摘できるようになります。

打ち合わせ(ヒアリング)準備のメリット

ここが本記事でいちばんお伝えしたいところです。 実は、準備は制作会社のためではなく自分のためです。ヒアリングの場でその日のうちに決められることが増え、プロジェクトが前に進みます。 おもな利点が3つあります。

準備しておくと返ってくる3つのこと。納期が縮む(確認が早いと工程が止まらない)、費用が下がる(手がかからない相手だと思われる)、提案の質が上がる(本気の提案が出てくる)

納期が縮む

まず納期です。

私がこれまで見てきた中では、参考サイトがきちんと揃っていて、こちらからの確認依頼をすぐ返してくれるお客様の場合、納期は3割ほど短縮できるイメージがあります。デザインのこだわりを捨ててスピードを優先されたケースでは、数ページのサイトを1週間で公開できたこともありました。

というのも、制作が遅れる原因の大半は、制作会社側ではなく発注者側の確認や素材提供の遅れだからです。

特に見落とされがちなのが、返事の遅れの影響です。デザインと開発は並行して動いているので、確認の返事が1日遅れると、その後の工程がまるごと1日ずつ後ろにずれていきます。1回の遅れが1日で済まないんです。裏を返せば、発注者が主体的に動くだけで進行は驚くほどスムーズになります。

費用が下がることがある

次に費用です。ここはあまり語られない話だと思います。 見積もりに入っているディレクション費は、要するに人件費です。つまり「この会社はやり取りがスムーズで、手がかからない」と思ってもらえれば、そのぶん見積もりは抑えやすくなります。 (逆にいうと、この人はコミュニケーションコストが高そうだなと思われると、費用を乗せられたりします。)

具体的には、デザインのイメージを先に用意しておくこと。そして自社でできることを明示することです。「原稿は自分たちで書きます」「写真は用意できます」と伝えるだけで、見積もりの前提が変わります。 値引き交渉を頑張るより、こちらのほうが効くことも多いです。

提案の質が上がり、扱いが変わる

3つ目は、少し正直な話です。 準備が整っている発注者は、制作会社から「いい顧客だ」と思ってもらえます。そして本気の提案が出てきます。

制作会社も人間なので、ここは正直に書きます。準備は値段や納期だけでなく、扱いにも効きます。同じ料金を払っていても、引き出せる提案の質は変わってきます。

とはいえ「そこまで準備する時間がない」という方も多いはずです。当社のホームページできるくんは月額数千円〜のサブスク型で、専任の担当が整理から代行します。話していただくだけで進むので、資料を作り込む余裕がないという方はご相談ください!

打ち合わせ時に、制作会社に聞くべきこと

ここまでは聞かれる側の話でしたが、打ち合わせはこちらから制作会社に質問する場でもあります。 次の6つを聞けば、その会社に任せていいかがほぼ分かります。

聞くことなぜ聞くのか
見積もりに含まれていないものは何か追加費用が出やすい箇所が分かる
修正は何回まで無料か後で揉めやすい代表格
原稿と写真はどちらが用意するか認識違いが遅延に直結する
公開後の運用・更新は誰がやるか作って終わりの会社かどうかが分かる
担当者は誰で、連絡手段は何か窓口が曖昧な会社は進行も曖昧になりやすい
いつまでに何をやるかのスケジュールを出してもらえるか制作会社側の遅れを防げる

スケジュールを出してもらうのも有効 遅延の大半は発注者側だと書きましたが、制作会社が原因で遅れることももちろんあります。少しいい加減だなと感じたら、いつまでに何をやるのかを明確に出してもらいましょう。

そしてもうひとつ。答えの内容より、答え方を見てください。

私自身の経験から言えるのは、「それはおすすめしません」と厳しいことも率直に伝えてくれる会社は信頼できるということです。要望を全部「できます」と受ける会社より、できない理由や別の案を出してくれる相手のほうが、結果的にいいものになります。

聞いた答えは、その場で文字にして残しておきましょう。 議事録という形式でなくて構いません。打ち合わせのあとにメールで箇条書きを送るだけで十分です。口頭で合意したつもりでも、後から「言った・言わない」になることがあります。制作会社側の遅れに備えるという意味でも、決まったことを文字にしておく価値があります。

ここまでのやり取り自体が負担だと感じる場合は、ホームページできるくんのように専任担当が代行する形もあります。

専門用語を言われたときの読み替え

最後に、打ち合わせで出てきやすい言葉をまとめておきます。

言われる言葉意味
ワイヤーフレームページの設計図。どこに何を置くかの下書き
CMS自分で更新できる仕組み
レスポンシブスマホでも崩れない作り
ドメインサイトの住所(◯◯.com の部分)
サーバーサイトのデータを置いておく場所

分からない言葉が出てきたら、その場で聞き返して問題ありません。 分かったふりをして進めるほうが、後で認識が食い違ったときに困ります。

それに、説明を面倒がる会社は、後の説明も面倒がります。聞き返したときの反応そのものが、判断材料になると考えてください。

まとめ

ホームページ制作の打ち合わせについて解説しました。ポイントを振り返ります。

  • 打ち合わせは「話を聞く場」ではなく「プロジェクトを前に進める場」
  • ヒアリングで聞かれるのはほぼ8項目。答えられない項目があっても問題ない
  • 持ち物は作り込まなくていい。手書きでもエクセルでも十分
  • 準備すると、納期・費用・提案の質になって返ってくる
  • 制作会社に聞くべきは6つ。答えの内容より答え方を見る
  • 決まったことは文字にして残し、確認は早く返す

打ち合わせがうまくいくかどうかは、話し方の問題ではありません。何を用意して行くかで、ほとんど決まります。準備しておくほど、その場で決まることが増え、プロジェクトは前に進みます。そして準備した分は、納期にも費用にも提案の質にも返ってきます。

なお、制作全体の進み方についてはホームページ制作の流れで解説しているので、あわせてご覧ください。

「準備する時間がない」「そもそも何から話せばいいか分からない」という方は、月額数千円〜で専任担当が対応するホームページできるくんに、一度ご相談ください!

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岩田 真
株式会社できるくん代表取締役2015年にWeb制作会社として株式会社ユーティルを設立。Webディレクター・営業担当として、3年で上場企業を含む50社以上のホームページ制作に従事。2018年よりWeb制作会社をマッチングするプラットフォーム「Web幹事」を設立、2025年に老舗PEファンドに事業売却。現在はAIを活用した中小企業支援を行っています。

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